エンディングノートを残す意味

エンディングノートの内容

エンディングノートにはどのようなことを書くのでしょうか。

最初に、エンディングノートへ自分自身の歴史を書いてみましょう。自分自身を見つめなおすと同時に、次の世代へ自分を知ってもらうことができます。 また記入する中で、その後いかに良く生きていくかも浮かぶでしょう。 そして現在の財産状況を把握するとともに、病気や万が一のときに備えて必要な方への伝言の役割もあります。 急に病気で入院などとなった場合にも、用意されている財産を安心して伝えることができるでしょう。 もし万が一のときにも、残された方に財産が確認されないという不安を払拭することができますし、 現在の財産状況を把握することによって今後の財産の活用や、不安があるならその対策を考えることもできます。 そしてどのように財産を引き継ぐかを考えるきっかけにもなるでしょう。その考えた結果を持って、しかるべき場所で具体的に相続手続きを済ませることが可能です。

延命治療の希望、葬儀や法要などの希望といったその時になったら伝えたくても伝えられないこと、 残される方が聞きたくても聞けないことも、エンディングノートに記すことで自身の希望として伝えることができます。 残された親族の混乱を避けるためにも、本人の希望という形で伝えられればそれが一番でしょう。 そして本人にしかわからない、連絡を取ってほしい方や今後も付き合ってほしい方などを伝えることもできます。 万が一の場合に誰に連絡すればいいか、残された方にはわかりづらい友人関係も残しておけば、非常に役立つものになるでしょう。 そして勘違いしやすいのですが、遺言書とは違うので相続に関することはあまり本格的に書いても法的な意味は持たせられません。 このように自分を見つめなおしてよりよく生きるとともに、大切な方へ必要な伝達を行うことができるのがエンディングノートです。 自分自身のためだけでなく、大切な方のための記録ともいえるでしょう。